【研修録】国立登山研修所講師研修会(積雪期)
3月11日から今日までの4日間で国立登山研修所の講師研修会に参加しておりました。
初日は主に今後の積雪期の研修場所となりうる研修所周辺候補地の偵察でした。
積雪期の登山技術を学びにくる研修生に適切な実地経験を積ませつつ、安全面の配慮の必要性についても考えておかなければなりません。
2日目は積雪期登山のリスクの1つである雪崩関連の実技研修でした。
雪崩救助の最新技術知識を有する講師より、その知識を共有させていただきました。
また、その日の夕方は雪氷学の権威である先生(ブラタモリにも出演経験あり!)より今シーズンの研修所周辺山域の積雪の推移や
地球温暖化による気候変動がもたらす近年の北アルプスの積雪の変化についてを教わりました。
ストップ!地球温暖化!
3日目は研修場所となる山域へ入山する予定でしたが、あいにくの雨天により、リスクを避け、研修所内でできる研修をする事に変更しました。
様々な雪崩ビーコンのメーカー毎の特性の違いについてを習熟したり、
研修生にどこまでの技術をどのようにして教示していくのかを精査、検討したりをしました。
4日目は
研修生を受け入れての山中での研修中に事故が起きてしまった場合のための、想定訓練をしました。
講師として参加していた富山県警察山岳警備隊員からも意見を聞きつつ、研修所職員はどのような行動をとらなければならないかを検証する大切な訓練となりました。
あってはならない事ですが、有事の際には冷静に対処できていたいものです。
新型コロナウイルス感染症により、研修生を受け入れての研修を開催することが、なかなか難しい状況ですが、変わりゆく時代の流れに合わせて、知識・技術をアップデートできた素晴らしい研修会でした。
0コメント